「古典落語名作選 其の五」というものを買った。
- 三遊亭圓生 「火事息子」
- 雷門助六 「長短」
- 春風亭柳朝 「宿屋の仇討」
- 三笑亭夢楽 「反魂香」
まだひととおり見ただけでどれも楽しめるんだけど、とくに印象に残ったのは圓生の「火事息子」。

放送は昭和53年1月2日。新春番組だからなんだろうけど、前の方にいる髪を結った女性2名の存在がまずいいな。圓生の舞台とぴったりあってる。よく見る「浮いた和装」じゃなくて、しっかり板について見えるんだよな(後ろ姿だけだけど)。
圓生を意識し始めたのは「昭和の名人完結編」の6号に入っていた「文七元結」を聴いてから。志ん生や文楽の時代と現代とを繋ぐ歴史を感じる話しぶりで気に入った。それからCDを集め始めて「錦の袈裟」などの滑稽系も聴いた。
ただ、やっぱり聴くだけじゃあわからないな。今回観た「火事息子」は滑稽なところをぴったりの雰囲気で演じてる。番頭が折れ釘にひっかかるところも最高な動き。「大家」の魅力だけじゃなくて、「滑稽さ」を描く圓生もやはり魅力十分なんだなあ。
息子が臥煙になる伏線もしっかり描いているし、紀伊国屋の二代目が火事見舞いにきて、それをきっかけに息子を思い出すシーンもうまい。また、油断してるとうっかり聞き漏らしそうなサゲの部分もわかりやすく丁寧に演じてる。
ちなみにこのDVD。ざっとひと通り見てみたところでもうひとつ強く印象に残っているのは「宿屋の仇討」。こっちはまだ丁寧に観ていないんだけど、また時間を見つけてしっかり味わってみよう。
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